集団左遷 最終回
この種のドラマの中では迫力に欠けるものであった。
要因は福山の演技力の無さ。
特に顔の表情には場面や感情にそぐわない違和感があった。
悪役である三上博史は、演技力はあるのだが、設定が中途半端で
空回りしているように見えた。
脇の行員たちは多少、悪に手を貸しても、すぐに正義に戻る人ばかりで
視聴者を驚かせるような大きな裏切りなどもなく
言ってしまえば、終始、ほのぼのとしたホームドラマ的ものになっていた。
しかし、第Ⅱ章から、別所哲也 扮する正義感のある専務を登場させることによって
少し流れが変わった。
福山と別所がやりとりする画を見て、視聴者も何かしら期待を抱いただろう。
不正の中味や福山と三上のやりとりは、薄っぺらい内容だったが、
唯一、真山さんは、真山を演じきったと感じた。
彼以外の出演者は劇中でも福山雅治として、別所哲也として、三上博史として
認識して観てしまっていたが、
真山さんは、香川照之としてではなく最初から最後まで真山さんとして
観ていられた。
演技力の賜物か、役設定がピッタリはまったか・・。
ドラマ制作者の意図にあったかどうかはわからないが、
高身長で八頭身でスーツが似合っている2人の画は圧巻であった。
おまけの個人的感想としては
スーツの着こなしにおいては、別所哲也は福山雅治を凌駕していた。